

現在の翻訳業界は、残念ながらクライアント様に依存した体制になっています。専門の翻訳会社に依頼したにも関わらず、専門用語・特殊用語の間違いから、抜け・誤訳・誤字・脱字や用語・表記・表現の不統一まで、クライアントチェックとして校正しなければならないのが実情です。
クライアント様からよく「翻訳会社はどこも大丈夫だと言うが、どうせ自分で見なければならない」といったお話を伺います。こうした状況は、本当にどうしようもないことなのでしょうか?
私たちは、クライアントチェックの意味を真摯に捉え、クライアント様の手による校正原稿を徹底的に分類・分析しました。そして、「どこに、なぜ赤字が入っているのか」「どうすれば赤字をなくせるのか」を考え、一つの結論にたどり着きました。

まず、抜け・誤訳・誤字・脱字は単純なミスですから、業者側でチェックすれば確実になくすことが可能です。用語の不統一は、参考物の参照やクライアント様へのご質問・ご確認で統一できますし、表記や表現の不統一は、言いまわしを統一すればなくせます。実際、こうした校正は業者が行う最低限のサービスのはずです。
さらに、クライアント様の校正原稿には、デザインや文字の級数・書体の直しがあり、細部では図表の扱いやツメ・柱・ノンブルなどのスタイルの修正に及ぶこともあります。
こうした点を踏まえ、私たちは「クライアント様ごとに用語・表記・表現を統一する」というサービスを提供するべきだと考えました。それが、現在私たちがお勧めしている「用語集」と「スタイルガイド」です。

用語集には、クライアント様ごとの専門用語をはじめ、各クライアント様の傾向から割り出した名詞・動詞・熟語の扱いから、漢字・カタカナ・ひらがな・送り仮名までの定義を行っています。
スタイルガイドには、文字の級数・書体、レイアウトの扱い、図表・ツメ・柱・ノンブル・丸括弧の使い方、句読点の付け方までを網羅しています。
クライアント様ごとの用語集とスタイルガイドを作成し、徹底的に守ることができれば、校正の負担を大きく減らせるのです。

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最終的に、クライアント様の好みや傾向を網羅した用語集とスタイルガイドを作成することにより、校正の負担が大幅に軽減されます。ただし、単に用語集とスタイルガイドを作成するだけでなく、そうした決めごとを徹底して守るための教育と体制が必要になります。
グレイステクノロジーは、そのために大半の社員を新卒で採用し、社会人教育と同時にプロとして仕事を進められるよう、177シート・4,500におよぶ項目で訓練・管理しています。決めごとを守るポイントは、理解するのではなく、手法を身につけることです。